最終更新日 2024年11月18日 by wissma
人間は生きていくうえで、必要なものがいくつかあります。
例えば住まいであり、食べ物や着るものなどです。
その中でも住まいは一番大切なものであることは、言うまでもないでしょう。
その住まいを明るくするためには、電気やガスなどのインフラが欠かせません。
電気がなければ部屋は暗くなりますし、ガスがなければお湯もわかせません。
そのガスには二つの種類があります。
引っ越しなどの際に、借りる予定の賃貸住宅が「都市ガス」なのか「プロパンガス」なのか、分かれていることが多いです。
都市ガスとプロパンガスの違い
ここで考えることになるのですが、都市ガスとプロパンはどのような違いがあるのでしょうか。
成分の違い
まず都市ガスとプロパンは、ガスの成分等に違いがあるのです。
前者は天然ガスが原料となっているのです。
主にメタンという成分が中心になります。
逆に後者のほうは、ブタンやプロパンを主成分としている点が異なります。
プロパンガスは「LPガス」という呼び方もされますが、LPガスの成分は空気より重く、都市ガスは逆に空気より軽いという真逆の特徴もあります。
供給の仕方
他にも主な特徴として、都市ガスはガス管から供給されるのを知っている人は多いと思います。
それに対して、LPのほうは、ガスボンベが設置されるということがあります。
つまり家のどこかにガスボンベがあれば、LPであると一目でわかり、なければ都市ガスを採用している家だと、一目瞭然なわけです。
都市ガスは地下のガス導管を使って、利用者に届けられますが、LPはガス会社から供給されて、設置されたガスボンベから利用者に届く仕組みです。
その為、プロパンのほうは定期的にガス会社がボンベを交換に来ます。
都市ガスは人口密集地しかガス導管を引くことができない
両者を比較すると、さらに面白いことが分かります。
都市ガスのほうは、導管を設置するためには、莫大な費用が掛かるために、人口密集地しかガス導管を引くことが出来ないのです。
なぜならば、そのほうが初期費用を回収しやすいからです。
人口が少ない地域で莫大な費用をかけて、ガス導管を地下に埋設しても、住む人が少ない地域では、あまり意味をなさないことが分かります。
つまりそのような地域では、プロパンガスのほうが理にかなっているといえます。
LPであれば、ガスボンベ等だけで供給することが簡単で、人があまり密集していない地域では、プロパンのほうがコスパがよいので、必然的に増えてしまうのです。
都市ガスとプロパンガスの利用者数について
利用者数でみると、都市ガスの利用者は日本では50パーセントを超えているのに対して、プロパンの利用者は40パーセントを上回る程度で、都市ガスのほうが若干多いのが現状です。
プロパンの料金は契約するガス会社によってかなり差がある
さて、LPのほうは都市ガスと比べてみると、他にも違いがあります。
プロパンのほうが、都市ガスよりも発熱量が多いという特徴もあるのです。
そうなると割高になるというイメージがあります。
実際はどうなのかというと、プロパンの料金は、契約するガス会社によって、かなり差があるということです。
一方で都市ガスも料金差はありますが、プロパンほどの差ではありません。
両者の料金を比べてみると、基本的にはプロパンのほうが割高な傾向にあります。
理由として考えられるのは、都市ガスは導管を一度引いてしまえば、半永久的にガスを供給できるのに対して、プロパンのほうは定期的にガス会社が、ボンベを交換しなければならないために、その人件費などが掛かるために、割高になるということが考えられるのです。
安全面について
そして、ガスを利用するうえで一番大切な安全面の話ですが、安全面では両社ともに、安全に十分配慮した状態で供給されています。
プロパンのほうは、ボンベが自分の住むすぐ隣の屋外に設置されているために、少し不安になるという人も中にはいるかもしれませんが、警報機などの安全機器が取付されているので、安心して利用できるといえます。
このようにプロパンガスは、都市ガスに比べて割高ではあります。
アパートにはプロパンの物件が多い
そのため都市ガスを選ぶ人がいるかもしれませんが、上述の通りガス会社によって、料金に大きな差があるので、利用する場合には料金を比較して出来るだけリーズナブルな会社をチョイスしてみるのもよいかもしれません。
アパートやマンションを借りる場合には、プロパンであると料金が高いので嫌がる人がいるかもしれませんが、アパートの大家からすると、プロパンは大変重宝するのです。
ですからアパートには、プロパンの物件が多いという特徴もあります。
まとめ
このように、都市ガスとプロパンの差を比べてみましたが、とどのつまりどちらも安全で、安心に利用できるということです。
利用料金が気になるのであれば、「都市ガス」を選ぶことがベストかもしれませんが、「プロパンガス」を選ぶのであれば、いくつかの会社を比較して、料金の安いところを選べばよいだけです。
複数の会社の料金を比べるのは、やや面倒な行為かもしれません。
しかし、安くて安心なガス会社を徹底して見つけるような努力をしてみて損はないでしょう。